福祉の仕事がしんどくて辞めた僕が、それでもまた戻った理由

企業

福祉の仕事は3K(きつい・汚い・給料安い)」なんて言われることもあります。
そんな業界で働き続けて、気づけばもう20年。辞めたいと思った回数なんて、とても数えきれません。

 私もこれまでに、高齢者福祉の現場スタッフから営業、そして障がい者福祉と、さまざまな場面で働いてきました。
今回は、その中でも特に印象に残っている「福祉を本気で辞めた日」と、それでも戻ってきた理由について書いてみようと思います。

 この業界に入った当初、私は完全に劣等生でした。視野が狭く、気が利かず、知識もゼロ。毎日「辞めたい」と思っていました。最初に勤めたのは、地方の医療法人が関東に出店したばかりの施設。経験も知識もない新卒の自分が“オープニングスタッフ”として配属されました。
今思えば、よくそこを選んだなと思います(笑)
そこから強度行動障害のグループに異動し、厳しい上司のもとで支援に向き合うようになりました。
最初はパニックや加害で怪我をしたり、指導で怒られたり…本当に辞めたくて仕方がありませんでした。

 それでも続けていくうちに、支援によって利用者の行動が変わる瞬間を目の当たりにして、「福祉ってすごい」と感じるようになりました。
もちろん、クレームや人間関係、後輩から嫌われたりと大変なことは山ほどありましたが…。

中でも一番きつかったのは“虐待疑惑”をかけられたことです。対応を終えた年度末、私はいったん障害福祉を離れ、高齢者福祉の管理職になりました。
そこでも営業やマネジメントに悩み、また別の形で壁にぶつかりました。その後、放課後等デイサービスを手伝いながら、最終的に今の訪問介護事業を始めるに至りました。


福祉を完全にやめなかったのは、人と関わることが好きだったから。
誰かの人生の転機に、近くで関われる仕事って他にないと思うんです。もちろん、つらいことや理不尽なことも多い。でも、感謝されたり、救いになれた時のやりがいは何ものにも代えがたいと感じました。

今は経営という新たな壁にぶつかっています。
借金という現実や、不慣れな経理・人事…頭が痛くなることばかりです。
でも、自分で決断して進める分、充実感も確かにあります

“やめたい”“もう無理”と感じる日々の中で、あなたはなぜ今もここにいますか?
私はそれでも、福祉を選んだことを後悔していません。
これからも、そんなリアルをこのブログで書いていきます。



※「福祉やってます」と言いづらかった自分の話や、最初にブログを始めた理由はこちらの記事で書いています。

👉 福祉、無理ゲーすぎてブログ始めた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました